芝浦電子をめぐるTOB(株式公開買い付け)で、ミネベアミツミと台湾の電子部品大手の国巨(ヤゲオ)は6月17日、共にTOB期間を19日から7月1日に延長すると発表した。応募状況などを踏まえて期間延長を決めたとしている。
芝浦電子は先週末、ヤゲオ側と18日に面会すると発表した。ヤゲオの陳泰銘(ピエール・チェン)会長は「面談では当社が考えるシナジーを丁寧に説明し、理解を得たい」との考えを取材で述べていた。外為法(外国為替及び外国貿易法)関連の経済産業省などによる審査に自信を示しつつ、「現状のTOB価格(6200円)は妥当」「当社は自己資金でまかなえる」と、ミネベアミツミ側がこれ以上引き上げてくる可能性は低いとの考えも示唆した。
ただ、今回の期間延長により、さらなる動きが出てくる可能性もある。